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Rick Nelson & The Stone Canyon Band [ギター・音楽]

リック・ネルソンは、アイドル歌手としての顔のほうが知られているが、じつはカントリー・ロックのひとつの偉大なリンクだった。1970年代のこのバンドとのアルバムは、あまり成功を収めなかったけれど、ボブ・ディランの曲のカバーはいま聞いても新鮮だ。惜しいことに、1985年、ツアーに向かう途中で飛行機事故のために亡くなった。

Essential Collection

Essential Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Half Moon UK
  • 発売日: 1998/06/26
  • メディア: CD



The Complete Epic Recordings

The Complete Epic Recordings

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Real Gone Music
  • 発売日: 2012/02/28
  • メディア: CD



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『時代小説の愉しみ』隆慶一郎、『信長私記』津本陽 [本・読書]

ここのところ、あまり新しい本を買わないで、書棚にあるのを掘り起こして読んでいるのだが、以前とは明らかにちがうものが見えてくることが多い。ひとつには、経済・政治・軍事などのノンフィクションを訳して、だいぶ勉強したからだろう。この二冊でことに取りあげたいのは、信長に対する視点だ。織田信長はたしかに数度のジェノサイドをやったが、楽市楽座のような制度にくわえて、それがその後の日本の方向性を決定づけたことはまちがいない。その効果のひとつが政教分離をなしとげたことだと、『男の肖像』塩野七生にも書かれている。隆慶一郎が、一向一揆などをまつろわぬものの叛乱としているのも、おもしろい見方だ。まあ、そういったことをぬきにしても、隆慶一郎のこの軽文集はおもしろい。ほんとうに惜しい作家をなくした。『信長私記』は、ある意味では『下天は夢か』よりもおもしろい佳品(失礼)、いや長大な脚注だといえる。この三冊は、書棚にならべておくとしよう。

時代小説の愉しみ (講談社文庫)

時代小説の愉しみ (講談社文庫)

  • 作者: 隆 慶一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/02/04
  • メディア: 文庫



信長私記―下天は夢か (新潮文庫)

信長私記―下天は夢か (新潮文庫)

  • 作者: 津本 陽
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/08
  • メディア: 文庫



男の肖像 (文春文庫)

男の肖像 (文春文庫)

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1992/06
  • メディア: 文庫



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『キラー・エリート』 [本・読書]

こっちが本家だ!いや、これか?!

キラー・エリート 極秘諜報部隊ISA (集英社文庫)

キラー・エリート 極秘諜報部隊ISA (集英社文庫)

  • 作者: マイクル・スミス
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 文庫



キラー・エリート (ハヤカワ文庫 NV)

キラー・エリート (ハヤカワ文庫 NV)

  • 作者: ラヌルフ・ファインズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 文庫



キラー・エリート (ハヤカワ文庫NV)

キラー・エリート (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ロバート・ロスタンド
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1981/04
  • メディア: 文庫



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Fender 60th Aniversary Telecaster(還暦のテレキャスター) [ギター・音楽]

1950年に完成したブロードキャスターは、1951年にノーキャスター、そしてテレキャスターとして本式に誕生した。2011年はテレキャスター60周年にあたり、記念モデルが発売された。実質的に2008年以降の新生アメリカン・スタンダードで、旧来のよさを保ちつつ、細部が改良されている。スペックはあちこちにアップされているので省くが、すこし黄ばんだブロンドと黒いピックガードが、古きよき時代を思い出させる。ノー・ロード・トーンでパンチのきいた音も出せるのもうれしい。それにしても、アッシュ(トネリコ)やメープル(楓)のような、どこにでもあるような木でこういう名器をこしらえたアメリカ人は、すばらしいと思う。ついでながらIMG_0989000.jpg、小生もテレキャスとおなじ年の生まれだ。

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『秀吉と利休』野上弥生子 [本・読書]

これは孫引きになるので出典はあえて書かないが、「なにを」書いているかよりも「いかに」書いている関心が傾く、つまり技術に感動する、ということがある。この本はむろん「書いてある」こともすばらしいのだが、こういう雅味のある文章を昨今読む機会がまれであることを悟り、愕然とした。とともに、おなじ主題を書いている最近のべつの作家の小説が、なぜつまらなかったかということにも思い当たった。利休というひとのありようの重要な部分は、まわりにどういう世界を築いたかということであり、それが克明に描かれていなかったら、テレビドラマの俳優を描写しているような浅薄なものになる。好評を得たその作品を読んでぼくは、なんでこんな嫌な男を主人公にするのか、と思ったが、それは作者の描き方ゆえだったのだろう。ところで、この『秀吉と利休』はむろん、両者の確執から利休の死に至る物語であるけれど、利休のありようが存分に描かれていることで、なにかそこに不朽のものが残されている。それはそうと、この文庫本は奥付からして1987年ごろに買ったものだが、そのときに一度読んでも、上のようなことも含めて、なにひとつ読んでいなかったことに気づいた。これだから本読みは一生やめられない。

秀吉と利休 (新潮文庫)

秀吉と利休 (新潮文庫)

  • 作者: 野上 弥生子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1969/09
  • メディア: 文庫



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『探求――エネルギーの世紀』ダニエル・ヤーギン [新刊!]

 じつにすごい本だ。エネルギーとその探求の歴史が、まるで大河小説のように語られる。日本は福島第一原発の事故でエネルギー・ミックスの見直しを余儀なくされたが、容易に原子力を脱することができるわけではない。再生可能エネルギーにはまだコストの問題があるし、エネルギー・ミックスで安定した供給を果たしているとはいえない。とはいえ、エネルギーの世界は進歩が激しく、たとえばシェールガスのような新テクノロジーが、アメリカのエネルギーにひとつの道筋を示している。オイルピーク理論も、「テクノロジーの進歩による埋蔵量の増加」によって、いまの時点ではそう重視しなくてよくなっている。とにかく、地政学もからめて、エネルギーは複雑な問題であり、ここで簡単にどうこういえるものではないので、ぜひ本書を一読してもらいたい。魅力ある登場人物たちが、エネルギーの科学や技術を進歩させてきたことも描かれている。読物としても一流だし、エネルギー百科事典としての利用価値もあるだろう。エネルギーがいまの世界の安全保障や秩序を左右しているのは、まぎれもない事実だ。どんな分野に属していても、それを意識せずには生きていけないのである。そして、途上国の台頭により、21世紀は、ことさらエネルギーの重要性が増している。

探求――エネルギーの世紀(上)

探求――エネルギーの世紀(上)

  • 作者: ダニエル・ヤーギン
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/04/03
  • メディア: 単行本



探求――エネルギーの世紀(下)

探求――エネルギーの世紀(下)

  • 作者: ダニエル・ヤーギン
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/04/03
  • メディア: 単行本



探求――エネルギーの世紀 上・下2冊セット

探求――エネルギーの世紀 上・下2冊セット

  • 作者: ダニエル・ヤーギン
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/04/10
  • メディア: 単行本



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甘夏のマーマレード [クッキング]

春はほろ苦いものを食べたくなる。マーマレードもいっそ自分で作れば、市販のものとはまたちがった味わいだ。これはレシピなどというものがあるほどの料理ではない。要するにコトコト煮つめればいいだけで、皮の薄切り、砂糖、レモンの絞り汁のほかには、隠し味にブランデーとハチミツを少々。苦いのが嫌なら、皮の薄切りをさっと洗ったあと、しばらく水に漬けておけばいいだけだ。ペクチンが皮の裏の白いところに含まれているので、とろみはそれで足りる。これをこそげ落とすというレシピがあったら、それはまちがい。ビンを煮沸すると書かれているものもあるが、それは冷蔵庫がない時代、常温で保存するためだから、それも不要。身は食べちゃうよ。IMG_0979000.jpg

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『冬の灯台が語るとき』ヨハン・テオリン [本・読書]

☆をいっぱいあげたい。前作にも増して、しっとりとしたいい作品になっている。特筆すべきなのは、近しいひとを亡くした悲しみが、ひしひしと伝わってくることだ。ミステリでは、ともすれば殺人もひとつの小さな出来事のように描かれてしまうが、この本では、静かな哀悼の気持ちが、ことばや態度のはしばしから、しみじみと感じられる。それに、暴力的な描写が多少あっても、アメリカの一部の小説のような残虐さはない。カタルシスもある。これが、マルティン・ベックのような息の長いシリーズになるといいと思う。訳者には、ぜひそのうちスウェーデン語とも対照してもらいたいものだ(ふと不思議に思った個所だけでもいいから)。ついでながら、北ヨーロッパがらみで『粛清』も読もうとしたが、どうも小生の手には負えなかった。原作者や訳者のせいではなく、こちらの資質の問題だろう。エストニアはフィンランドの北にはないにせよ。

冬の灯台が語るとき (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

冬の灯台が語るとき (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

  • 作者: ヨハン テオリン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/02/09
  • メディア: 単行本



粛清

粛清

  • 作者: ソフィ オクサネン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/02/09
  • メディア: 単行本



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ことばの美学49 そのときにわからなかったことば その2 [雑記]

二冊目の訳書のポケミス『雇われ署長』は、原題をDead in the Waterという。この言葉が、最初はよく理解できなかった。風もなくて船が動きが取れなくなることがもとの意味で、それに「水中の死体」をひっかけているのだろうが、船は浮かんでいるのだからon the waterでは? というように考えてしまったのだ。しかし、そうではなく、船はお尻を水につけている(だからいつも濡れているから、sheという女性人称代名詞が使われるというのは俗説。小生がいったわけではない)。つまり、「水のなか」なのだ。それがわかるまでに、しばし時間を要した。ただ、これを訳す場合には、あくまで「水中」ではなく「水の上の」「水面の」ということになるだろう。
雪についても、それとおなじことがいえる。ビル・モンローが「雪に残る足跡」という歌を歌っているが、原題はFootprints in the Snowである。足跡は雪の表面に触れている(on)のではなく、雪に食い込んでいるから、inなのだ。しかし、これも「雪の中の足跡」と訳したら×――日本語では「雪の上の足跡」になる。ちなみに歌詞は以下のとおり。雪は地面に触れているだけなので、むろんon the groundとなっている。
I traced her little footprints in the snow
I found her little footprints in the snow
I bless that happy day when Nellie lost her way
For I found her when the snow was on the ground

雇われ署長―署長ベネット (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1456)

雇われ署長―署長ベネット (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1456)

  • 作者: テッド・ウッド
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1985/09
  • メディア: 新書



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ことばの美学48 そのときにわからなかったことば [雑記]

――が、あとでわかることがある。これもそのひとつで、あるひとにきかれ、直訳は「法を護る盗賊」だが、と答えておいたのだが、何年かたってわかった。なぜかというと、当時はあまり存在していなかったロシア語の俗語辞典が、ロシアン・マフィアの欧米進出と、欧米人のマフィアとの接触によって(?)、続々と出版されるようになったからだ。ただ、厄介なのは、あれに載っていて、これには載っていないということがあることで、だから数冊をとっかえひっかえ見なければならない。さて、この「ヴォール・フ・ザコーネ」という言葉にいう「法」とは、犯罪者の掟のことだそうだ。つまり、鉄の掟を守る筋金入りの犯罪者――組織の大親分を指す。ロシア語は悪態が豊富で、それにもけっこう往生する。このあいだ訳したデイル・ブラウンの『アメリカ本土空爆指令』にもふんだんに出てきた。けっこう傑作なものがあるのだが、直訳では間が抜けるし、うまく訳しきれないのが残念だ。こんなときは、I氏に知恵を借りたい。
 ところで、アメリカの政治経済物をやっていると、cycleという表現がよく出てくる。これは、政治サイクルのことで、上院と下院の任期、改選にかかわっている。下院の任期は2年、上院は6年(ただし3分の1が2年ごとに改選)。つまり、4年に一度の選挙は大統領選挙と重なり、そのあいだの2年目の選挙は、大統領の施政を問う中間選挙となる。議院内閣制ではないアメリカに総解散はないので、これが政治が動く基本的な流れになっている。ちなみに、議会全体をcongressと呼ぶことはあっても、「上院議員も含めた議員」という意味でcongressmanという言葉を使うことはめったにない。congreaamanは99パーセント、「下院議員」を指す。これは州レベルでもおなじことである。

Dictionary of Russian Slang And Colloquial Expressions

Dictionary of Russian Slang And Colloquial Expressions

  • 作者: Vladimir Shlyakhov
  • 出版社/メーカー: Barrons Educational Series Inc
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: ペーパーバック



A Russian-English Dictionary of Contemporary Slang: A Guide to the Living Language of Today

A Russian-English Dictionary of Contemporary Slang: A Guide to the Living Language of Today

  • 作者: UFO
  • 出版社/メーカー: Bramcote Pr
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: ペーパーバック



面白いほどわかる! 新しいアメリカのしくみ

面白いほどわかる! 新しいアメリカのしくみ

  • 作者: 向江 龍治
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2008/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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