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『賊軍の昭和史』半藤一利・保坂正康 [本・読書]

安部首相は遊説で、自分は官軍ではなく、祖先が岩手出身だから賊軍だといったらしい(『岩手日報』に載ったそうです)。どう解釈するかはともかく、官軍・賊軍という意識があることはたしかだ。「賊軍」というが、錦の御旗はなにももとからあったわけではなく、桂小五郎の愛妾幾松が調達したのを長州に送って縫わせた真っ赤な偽物だった。だいいち、だれも天皇を倒そうとしたわけではなく、ときの将軍も勤皇派なのだから、「錦の御旗」も「賊軍」も薩長のプロパガンダにすぎなかった。そしてこの長州の「賊軍」差別は連綿とつづき、やがては日本を滅ぼしそうになった。その昭和の戦争を「賊軍」が終わらせた。将軍に従って静岡へ行った旗本の子孫として、これにはおおいに共感するし、そういう意識はずと頭の奥にあった。「薩長史観」に隠された歴史の真実が、ここで明らかにされる。たいへん興味深い本で、一気に読んだ。

賊軍の昭和史

賊軍の昭和史

  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2015/08/06
  • メディア: 単行本



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